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17- I- 0043 201 7 年 10 月 25 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
イ
ン
ド
鉄道金融公社
(証券コード:−)【据置】
外貨建長期発行体格付 BBB+
格付の見通し 安定的
自国通貨建長期発行体格付 BBB+
格付の見通し 安定的
■ 格付事由
(1) 1986 年にインド鉄道省の下に設立された金融公社で、同省に対する鉄道車両のリース事業を通じて、車 両購入のための資金調達機能を担っている。格付は、①インド政府との強固な資本および人的関係②リー ス契約に盛り込まれた政府支援と収益保証③鉄道省のみを顧客とするリース資産の質④鉄道省のリース債 務の元利払いの確実性⑤政府の鉄道事業に関する産業政策上の当公社の重要性などに基づき、インド政府 の発行体格付(外貨建 BBB+/ 安定的、自国通貨建 BBB+/ 安定的)を強く反映している。
(2) インド政府が株式の 100%を保有する。また、当公社の総裁は鉄道省の財務官が兼務し、理事会メンバー は政府により指名されるなど、政府と強固な資本および人的関係を有する。政府は 17/ 18 年度連邦予算に おいて、当公社を含む鉄道省傘下の公営企業の株式を IPO を通じて同年度からの 3 年間で段階的に売却 する方針を発表した。17/ 18年度にまず 5%を売却し、3年間で 25%を上限に売却を進める計画である。 株式売却の目的は公営企業のアカウンタビリティの改善と企業価値の向上であり、政府は当公社株式の過 半数を引き続き保有する方針であることから、当公社と政府の強固な関係は今後も維持されるとみられる。 (3) 実際の鉄道車両の購入は、鉄道省が同省の中核部門であるインド国鉄の計画に基づいて行っている。当公
社は、鉄道省から車両を一旦購入し、その後車両を同省にリースする形式を取る。その際、当公社は車両 購入代金を市場から借り入れ、鉄道省に車両購入代金を支払う。当公社が鉄道省の間で毎年締結する標準 リース契約は通常 30 年間の長期契約で、リース料は調達コストに一定のマージンを上乗せすることが定 められている。また、鉄道省によるリース債務の元利支払いは国会の予算議決事項である。これらを背景 にリース債権の収益性はきわめて安定しており、当期純利益ベースの ROA は近年 0. 8%∼0.9%で安定的 に推移している。なお、当公社が自らの負債の返済に窮した場合、鉄道省から当公社に対する鉄道車両の リース料が前払いされる旨がリース契約に明記されている。ただ、IRF C はこの条項に基づく支援をこれ まで一度も要請したことはない。
(4) 総資産は拡大基調を維持しており、17/ 3 期末は前年比 19. 6%増の 1.3 兆ルピー(約 2. 2 兆円)となった。 総資産の大半は鉄道省向けのリース債権が占める。当公社は 16/ 3 期から鉄道省の鉄道インフラ増強プロ ジェクト(15/ 16∼19/ 20 年度)に対するリース事業を開始した。同プロジェクト資産のリースに必要な 資金については、鉄道省が国営生命保険会社 L ife Insurance C orporation(L IC )との間で合意した 5 年間総 額 1. 5 兆ルピーの借入枠に基づき、当公社が L IC から借入を行う。総資産が大きく拡大する中、自己資本 比率は政府による継続的な増資を背景に近年 9∼10%で安定しており、有利子負債/自己資本比率も 7∼9 倍で推移している。今後、鉄道事業の拡大に伴い、鉄道省に対するリース債権はさらに増加する見通しで ある。当公社の借入計画は国会の予算議決事項であるが、当公社の借入が資産拡大に伴いさらなる増加が 見込まれる中、財務の健全性を維持するためには、政府による継続的な増資が不可欠である。政府との強 固な関係に基づき、政府からの増資が着実に行われるかどうかを注視していく。
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■ 格付対象
発行体:インド鉄道金融公社(Indian R ailway F inance C orporation L imited) 【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 BBB+ 安定的
自国通貨建長期発行体格付 BBB+ 安定的
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 10 月 20 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:増田 篤
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「リース」(2013 年 7 月 1 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) インド鉄道金融公社(Indian Railway F inance C orporation L imited)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先